チキンブイヨン 600g（10g×60個） 原産国：トルコ 275円
調味料コーナーで一際黄色く目立っていたコチラ、チキンブイヨン。「何これ、かわいい！」と思わずパケ買い（笑）隣には牛がいっぱい並んだビーフブイヨンもありましたが、とりあえずチキンを購入。10ｇ、60個入り。原産国のトルコにもいいイメージがあったので、逆に迷わなかったのかも。
トルコといえば世界3大料理と言われるほどおいしいお料理が多い国。私も以前、トルコ旅行をして団体旅行の食事だったにもかかわらず結構おいしかったのでトルコ料理を好きになりました。私にとってなじみのない食材の組み合わせや香辛料がいっぱいで家でなんとか再現できないか、とネットを調べつつ帰国後、時々トルコ料理もどきを作っていたんです。なので、安直に「きっと美味しいだろう！」と思ったわけです。
ところで、このレビューをお読みの皆様は『ブイヨン』と『コンソメ』は何が違うのかって意識したことありますか？私、料理を自分で作るようになるまでこのふたつは一緒だと思っていたんですよ（＾＾；）ところが、いつもコンソメを使うところを、初めて購入したブイヨンでスープを作ったらなんかイメージと違うものが（=_=）。。。そこで初めて調べて知ったのが『ブイヨン＝出汁（だし）』、『コンソメ＝スープ』ということ。ブイヨンそのままお湯に溶かしただけではおいしいスープはできないんですよね。こちらの商品は『ブイヨン』の方なので、お間違えなく！
さて、肝心のこの商品のお味の方なのですが……案外、使い方にコツがいるかも、というのが率直な感想です。というのも、このブイヨン決定的に出汁の味が薄く、塩味が強いんです。これは日本で売っているブイヨンがよくできていて、そちらに慣れているからかもしれません。日本製のブイヨンは若干『コンソメ』に近いと思うんですよ、ブイヨンに少し調整をするだけで良い味がでる感。でもこのトルコのチキンブイヨンはこのままではただの塩味に近いんですね。
私も最初「あ～、これはやっちまった商品かも？」と残りの大量のチキンブイヨンを見て使い切れるかなぁと嘆きました。でも、しばらく試行錯誤しつつ料理に使ってみるとコツをつかめば美味しく使えることを発見。（１）トマトとの相性がなかなか良い、（２）ブーケガルニ（香辛料）を使うとコクがアップ、（３）大量のニンニクとの相性がよい、という３点。で、この３点をよくよく考えてみると原産国のトルコ料理系に向いているということ。まぁ当たり前と言えば、当たり前なんですが（笑）
（１）はトルコ料理にはトマトがよく使われていますので、スープを作るにも「ただの野菜スープ」より『トマト入りの野菜スープ』の方がおいしくできると思います。トマト缶でもいいですし、生のトマトでもいいと思います。でも入れた方が断然おいしい。トマトが手持ちにない場合はケチャップを少し入れるといいかも。
（２）に関しては、スープを作る際に軽く実験してみました。１．なにも加えない/２．ローリエのみ入れる/３．ブーケガルニを入れる、という実験です。１の何も加えないとただただ塩辛く、野菜の旨みさえも消してしまうような…。２のローリエを入れると、何もないよりはおいしくなるのですが、やっぱり出汁としてはもの足りない感じに。３のブーケガルニを入れると、たちまちスープにコクがでて、調理しやすくなるんです。
（３）は、ニンニクたっぷりのモロヘイヤのスープ（エジプト料理？）をこのブイヨンで作った時に予想外においしかったんですよね。他の香辛料やハーブはなしで、ブイヨンの規定量500㏄に１個より少なめで作ったのですが、他の調味料で手を加えなくても美味しくいただけました。なので、ニンニクとの相性がいいんだという結果に。
…とはいえ、（２）のブーケガルニって何？って方も多いと思います。様々なハーブで作った香草の束、なんですけど、私も長らく「ローリエ一枚で対応すればいいか！」くらいの位置づけでした（＾＾；）ですが、これ一つ（ひと袋？）でお料理の味がワンランクあがりますよ！なんだかお店の味になるんです。相当ハーブが苦手な方にはおススメしませんが、煮込み料理をよく作るご家庭には是非おすすめです。色んなハーブを集めて自分で作るとなると敷居が高いですが、現在私が使っているのは、パック式。コストコに売っているマコーミックのブーケガルニです。スーパーでも４袋200円弱で売っているところもあります。
もう一つこのブイヨンの注意点としては、水500ccに１個（キューブ）の割合ということ。普通に購入する日本のブイヨン・コンソメは300㏄に1個（キューブ）の割合が多いように思います。水分量を間違ってしまうと、これでもか塩！という感じになってしまいますのでご注意を！
とは言え、価格に対して60個入りというお得感、水分量500㏄に１個でOKと考えると、コスパは◎です。使いこなせるお料理上手な方は楽しめる商品かと思います。
